人質の朗読会

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「人質の朗読会」 / 小川洋子

-あらすじ-
慎み深い拍手で始まる朗読会。耳を澄ませるのは人質たちと見張り役の犯人、そして……。しみじみと深く胸を打つ、祈りにも似た小説世界。(中公文庫HPより)

表紙が素敵。


まえがきを読んで、

あぁ、なんて悲しいお話なのだろうこれは

って思った。心が痛んだ。


でも、
人質になってしまった日本人ひとりひとりが語るそれぞれの思い出(朗読)、
読んでいたら、

あぁ、確かにこの人たちは一日一日を生きていた。

辛い事も楽しい事もあっただろうけど、思い出を持って日々を生きていたんだなぁ、確かに存在してたんだなぁ、

私の、人に語れる思い出って何だろう、

思い出と大々的に言わないまでも、
人に話せる出来事ってあるよなぁ、と自分を思い返してみて今までのいろんなことがいとおしく思えた。


朗読をしていく人質たちは、
自分が生きていた証をかすかに残すように語りかける。

朗読していく人の姿が想像できる、優しい語り口。


個人的には、第二夜と第六夜が好きかな。


何気ない出来事も、
小川さんの紡ぐ言葉ですごく雰囲気のあるお話になる。


日本語っていいな。



いつまでも大切にしておきたい、本だと思った。
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